TEBUKURO’s diary

まだ出会っていないあなたへの手紙

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

0 THE FOOL

朝、目が覚めたらなぜだかとても気分が良かった。まぶしい太陽のせいなのか。爽やかに吹く風のせいなのか。そんなことはどうでもいい。じっとしているのがもったいない。バナナを食べ、ミルクを飲んだら早速出かけることにした。僕が歩き出すと、いつものよ…

ある旅の物語 3

旅人を呼び出すのはいつも深夜になってからだった。旅を終えてひと息つき、今日の旅を思い返す。旅人もこの時間ならもう旅を終えているに違いない。そんな時間に。ただ今日はいつもより早く旅を終え、いち早く報告をしようと、まだ明るい時間に呪文を唱えて…

ある旅の物語 2

旅人からもらった本の最後のページには、旅人を呼び出す呪文が書かれていた。それからは毎晩、その呪文を使い旅人を呼び出した。旅人は僕の旅をほめてくれた。今日はうまくいったなというときはもちろん、もうダメだーって落ち込んでいるときでさえ。そのお…

ある旅の物語 1

「旅とは素晴らしいものだよ」旅人は言った。 「旅の素晴らしいところはいろいろあるが、 綺麗な景色を見、空気を肌で感じる。 それに何より仲間と出逢える。」 嬉しそうに語る旅人の瞳はキラキラと輝いて見えた。 「とても言葉で語り尽くせるものじゃない…

瞑想始めました

イスに座って足を床にぴったりつける。もしくはクッションの上にあぐらをかく。背筋を伸ばして両手は膝の上。目を閉じて呼吸に集中し、そのまま5分。特に難しいことをするわけではないが、実際に試してみると5分が長い。どうでもいいようなことを考えてしま…

3つの願いが叶うなら…

もしも3つの願いが叶うなら?おとぎ話でありがちなシチュエーション。どこかの国のえらそうな人は「そんな夢みたいなこと言ってないで真面目に働きなさい」ってさ。もし私がその権利を獲得したらあれも欲しい、これも欲しい。あんなこともしたい、こんなこ…

記憶の中の物語

赤ワイン色の表紙に金色の文字のタイトル。縁取りも金色で装飾された外国の物語の本。それが私のお気に入りだった。どっしりとした重みのあるその本を開くと、まわりの空気も変わるような気がしてた。ところどころに出てくる挿し絵には、きらびやかなドレス…

6月の散歩道

歩くと脳からθ波っていうのが出るんだって。 よく聞くα波やβ波じゃなくてθ波。 そのθ波が出てると記憶力が良くなるらしいよ。 昨日ちょうどそんな本を読んだの。 学生の頃に知りたかったな。そしたらテストの時に、英単語や歴史の年号なんかも歩きながら簡単…